みそっかすの放浪日記

みそっかすでも生きている!30代半ばの独身女のつぶやきをあなたに。

ベトナムの秘境地Yty村&nhiu co 山に行ってきた!

あけましておめでとうございます!おまつです。

年の瀬感も何もないまま、誰と一緒に過ごすわけでもなく普通に1人でアパートの部屋で年が明けました。

ベトナム旧正月が本番の為、31日まで普通に働きますし今年は感染爆発中のハノイでは花火の打ち上げも中止。

あまりにも普通の日だったため、記憶がありません。

今回は久しぶりの旅日記です。

 

仕事辞めてラオカイ省Yty村までの旅

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12月で晴れて邪悪満載な職場を辞め、早速ベトナム人の友達に誘われ旅行することにしました。

この子とは韓国語教室で出会い、共通言語は韓国語。

とりあえず連れて行ってくれるならどこでもいい!滞在限られてるから旅行したい!欲がまさり完全にこの子に任せきり。

立ててくれたプランによると

とりあえずサパの近くの山に登山し、一泊して帰る。

登山は初心者でも大丈夫なレベルだから登山靴とか装備はいらない。でも寒いから温かい格好をしてね。

これくらいしか知らされず、言われるがままに準備をして夜行バスに乗り込んだ。

そこから苦難の連続の旅ということも知らず。

 

知らない韓国人アジョシと合流

ベトナム人の年下のことをem(エム)と呼ぶのですが、'em と夜に合流した日。

ベトナムのLINE的存在なSNS,Zaloに「知り合いの韓国人の社長もつれていけと知り合いのお姉さんに頼まれているから一緒に行ってもいい?」

と聞かれた。

私は韓国人の年配者が色々と口うるさい(ベトナム料理口に合わないとか色々文句言いそう)のは知っているし、なんで女子2人旅に参加しようとするのか気持ち悪い。

若い男子なら大歓迎だが、会った事もないオッサンと一緒なんて気を使いそうだから嫌だと断った。

それで納得したはずなのだけど直前になりemから

「断ったのが気まずい、恥ずかしい。」と。

ベトナム人の間では年齢とか関係なくグループで旅行に行くのは普通、韓国人のおじさんはベトナム料理食べられるし良い人だとか言うので、もうめんどくさくなり韓国アジョシ(おじさん)も合流することになった。

これで日本人BBAと韓国人アジョシとベトナム人em(唯一の若者)という実におかしな組み合わせの旅が始まった。

 

到着予定が大幅に遅れる

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10時にハノイを出発した夜行バス。

バスは元旦にも関わらず満席でなんとスリーピングバスの1室(?)にemと2人で乗ることに・・(聞いてない)

めちゃくちゃ狭い上に寒い。

通常なら早朝4時に到着予定が大幅に遅れ到着したのは6時!!

早速大幅の遅れから、登山のスケジュールが狂う。

確かに、やたらとバスが進んでは止まり休憩していたし1回のトイレ休憩に30分位かかっていたし遅いなとは思っていた。

なんでこんなにバスが遅れるのかとemに聞くと

ベトナムは運転手によって到着時間が変わります。」とのこと・・。

何事もうまくいかない、それがベトナムということをあらためて思い知らされる。

運転手もマイペース。しかしこれで怒ってはいけない。

全てを諦めることからこの国では始まる。

サパに着いてからemからの衝撃のお告げ。

「今からバイクを借りて40キロ先の村まで移動しますよ。」

 

霧の中をバイクで2時間半移動

40キロ先・・googleマップで確認したところ推定時間が2時間半・・!

運転するのは私ではないけど。

夜行バスでほぼ寝てない、朝食も食べてない。

この時点でBBAはボロボロだったけど、登山ガイドが私らの到着を待ってるからと、そのまますぐに移動。

この日は天気が悪く、山の中のため霧が濃くて前が見えない。

emは後にわかったのだがツーリング旅が好きらしく、300キロとか平気で走ったりするらしい。

emが平気で飛ばして進んでいく為、途中アジョシから休憩しようと言われ何回か休憩する。

emは全く疲れを見せないがバイク初心者のアジョシは既にお疲れ、後ろに乗ってる私もとにかくお尻が痛いしリュックを背負ったまま乗ってるので肩が痛いしでげっそり。

 

しばらくすると棚田の美しい風景、のどかに山道を歩く野生の牛や動物、少数民族のモン族の人たちが自然に生活している姿が見えてきた。

NHKのドキュメンタリーの様な、一気に異世界に来た気分になる。

感動しながらもこれから登山なんて本当に大丈夫なのか不安しかなかった。

 

 

村到着後、水とパンやお菓子を購入し準備

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これがyty(イーティー)村だ

村で入村の手続きと医療申告を済ませる。

因みに外国人は入村料200,000VND(高い!ベトナム人は20,000VND)、オレンジゾーンからの入村は簡易検査の陰性証明がないと入れてくれない。

とにかく登山前に何か食べさせてくれとお願いし、村唯一のコンビニでラーメンを皆で食べる。

アジョシが「コピ!飲もう!コピ!(コーヒーのこと)」

と言っていたがこの村にコーヒーは置いていないとのこと。

西洋の文明はこの村にはまだ入っていないのかもしれない・・。

チョコは!と言うとチョコもない。

ちなみに水もなく、置いてあるのはなぜかももの天然水みたいなピーチ味の水のみ。

とりあえず店にあるよくわからんお菓子と固そうなパンとと桃の天然水をゲットし、腹も一応満たされ今から登山開始とのこと。

 

 

泥坂ロデオ、開始。死にかける

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今からバイクで移動します、と言われ地元のバイクの兄ちゃんたち(セオム)の後ろに乗る。

走行中、物凄い山道を駆け上がり下っていく中で嫌な予感がした。

舗装されていないゴツゴツの坂道を駆け上がる中で、何回も吹っ飛ばされそうになり、兄ちゃんに必死にしがみつく。

一体今何が起きているのかわからない。

道の凸凹が凄すぎて何回か脳震盪を起こしたかの様な鈍痛がする。

ロデオに乗ったことがないけど、多分こんな感じだ。

 

しまいにはどろどろのぬかるんだ坂を勢いよく上ろうとする兄ちゃん。

道のぬかるみが凄くて兄ちゃんもよろけてこけそうになるし、あまりにも怖くてストップ!ストップ!と言っても笑うだけで止めてくれない。

恐ろしいロデオ山道30分後、やっと中間地点に到着。

到着した途端、ぬかるんだ土の上に横転してしまい、かばん、くつ、服全身がドロドロになった・・。

この時のみんなの「あ~あ、やってしまったな。」という反応は忘れられない。

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ここから平坦な道を9時間、nhiu co山を登山だそうだ。

この時点で既にぐったりしてるのに・・。

 

新年から、試練過ぎる!続く。