人間椅子ライブレポ 続けるということ 【2014年】
先週金曜日。
初めての人間椅子のライブ。
25周年ライブだった。
人間椅子はオーケンのリンダリンダラバーソウルを読んで知っていた、
お二人が青森出身の方達なので土着的で不気味な感じがいいな、
鈴木さん白塗りだし、アングラだな、寺山だなってな感じで、
今回行くことに決めた。
今回からプロモーターに清水音泉がついてるみたいで
前節に清水音泉の方がでてきたんですが
「人間椅子は非常に音が大きいので、気をつけてください、気分が悪くなったら逃げてください」
と言われ不安になったのですが・・。
いやぁ、今までに体験したことのない音のでかさ!!!
ほんっとに音でかかった!!
実際ライブから2日経った今もずっと耳鳴りが治りません(笑)
音が脳みそにズキズキ来る体験は初めてでした。
拳を突き上げることはなかったのですがなんとなく首を振ってたら
1曲目から首がつってしまい、既に1曲目の後半首筋を押えながらの情けない鑑賞。
youtubeで数曲しか聞いてないので、知らなかったのですが
人間椅子って箸休め的な曲が全然ない!!(笑)
普通は最初に盛り上がる曲を
数曲やったらバラードでしっとりさせて、
もっかい盛り上げて。な流れだけど・・・
彼らはしょっぱなから爆音。
そして1曲が長い上、1曲の中に何度も曲の編成が変わっていくし、ノリずらい曲もあったりで「これってプログレだなーいいなー」と思ってたら
やっぱりプログレも好きみたいで調べたらその要素もあるみたい。
爆音で歌詞は殆ど聞き取れなかったけど(笑)、曲が面白い。
ちょっと和っぽいのや、津軽のテイストもあり、
けどベイスはブラックサバスのハードロックサウンドやプログレ。
ブラックサバスというのが、いいよね。
でも不思議なのはこの3人見てると何故か落ち着くんですよね。
それは、彼らの唄の内容が明るいものでなく、暗さがあるから。
ロックはいろんなやり方があると思うけど、パーティー的な内容の音楽には共感できなくて。恋の歌とか日常を歌うこともいいとは思えなかった。自分たちでやりたい音楽はなぜか暗いものでしたね。
インタビュー記事の引用。
私も根は暗い方なので、暗いだけじゃ生きて行けないのはわかるんだけど何故か昔から暗い歌や暗い映画や悲劇が好きだった。
尾崎で例えるなら「I LOVE YOU」より「銃声の証明」に惹かれてしまうみたいな。(笑)
はい、余談だね。
それに青森って寺山修司の影響が私にとって強いからかもだけど、太宰もそうだし
鬱屈したどんよりした暗さに共鳴してしまったのかな。
しかし3人の雰囲気は歌と裏腹に優しい雰囲気があるんだよね。
鈴木さんなんて白塗りの坊主なのに、喋るとほんわりした青森弁で、
落ち着く・・笑。
ところで、私の推しメンは和嶋さん。ワジー。
ロン毛、メガネ、ヒゲ!
もう、かっこいいんです、見た目おじーちゃんですけどかっこいい!
それに独身!笑!
優しさと孤独が見え隠れする感じがいい。
あと、歯でギター弾く人初めて見た!
背中でも弾いてたな。
なんかエロを感じたのは私だけではないはず。
ライブってメンバーの作り上げるグルーブに気持ち良く乗れた瞬間とか、
人間関係が垣間見える瞬間が見てて好きだな、というのを
久々に思い出した。
25年バンドをやってきた彼らの積み上げてきた人生とか、音楽に対する愛情とか、そういうナマのものが音にも、佇まいにも、空間に表れてて
何故か心地よかった。
25年も続けるって、何事も続けたことのない私にとって本当に尊い。
私もせめてなんか1つは続けたいな。
ずっと売れてなかったけど、
ここ数年で動員数が増えたり、ももクロとコラボしたり、
今ノってきてるみたいです。
やっぱりずっと続けてたらいい事あるんだなあ。
先人は教えてくれる。
耳鳴りはひどいけど、あっという間の2時間でした!
あ、こういう人達が人間椅子です。
昨年は人間椅子のライブに行くなんて思ってもみなかった。
1年1年こういった素敵な出会いがあるのが
生きてて時々楽しい瞬間ですね。
あと、好きな人ができるって楽しいですね!