外資系ホテルでのリゾートバイト・メリットデメリットとは?
私はベトナムに来る前、リゾートバイトで働きながら就職活動をしていました。
海外就職を目指していたのでちょっとでも英語環境に触れたいと思い、外資系ホテルにもチャレンジしました。
応募前は結構緊張しましたが、実際入ってみると、英語や海外に興味があれば誰でも働けます!
今回は外資系ホテルで働くメリットデメリットを自分なりにあげてみようと思います!
外資系ホテルで働くメリット
英語が日常会話の毎日
北海道サホロとトマムにある有名外資ホテル・クラブメッド。通年開いているわけでなく、バケーションシーズンのみオープンするという不思議な(ある意味狂った)ホテルでした。日本だと、夏と冬(スキー)。
世界中からこのホテルで季節労働する為に人が集まるわけです。
私は調理補助として入ったのですが、仕事中は基本的に会話も何かの表示も全て英語なので、英語環境で働くという事に対し鍛えられた気がします。入る部署によっては日本人が多めのところもありますが飲食関連やスキー関連の部署だとほぼ働く相手は外国人でした。
海外の友達が作れる
数か月の間、外国人も日本人も同じ寮で暮らすためよっぽど人を避けない限り必然的に仲良くなれます。仕事終わりに一緒にご飯を食べたり休日に一緒に遊びに行ったりもしました。世界中の仲間と出会えたのは本当に刺激的な毎日でした。
日本人も大体海外が好きな人や英語が話せる人も多く、面白いバックグラウンドを持った人たちが集まるので楽しかったです。最年長で、普段は水産工場で働いてる独身のおばあちゃん(70いくつ)がシーズンオフの時期だけ洗い場で働きに来てたり笑。そのおばあちゃんと20歳のフランス人の女の子が同室だったのは笑えました。又、スノボとかスキーができる人は欧米系インストラクターと仲良くなるチャンスがあります。(私はスキーリゾートに来ておいて一回もしませんでした。)
海外の働き方を学べる
私は日本の温泉旅館でも働いていたのですが、日本の料理人の方達は基本寡黙で喋りません。仕事中は厳しく、特に外国人労働者に対し理不尽に厳しかったです。
しかーし海外のシェフたちは大体陽気。(アジア系はやっぱり真面目だからなのか、ちょっと別。)仕込み中は音楽をかけながら、踊りながら料理してました(笑)
あとこのホテル、お客さんを楽しませるのもシェフの仕事の一部だったので、お客さんとバンバン喋るし写真も撮ります。仕事中どんなに大変でもユーモアを忘れないサービス精神。
日本人の様な静かに、お客様の失礼のない様に働くのとは対照的。
海外のお客さんも日本人と全然違い、私の名前を呼んでくれたり会話を楽しんだりウインクされたり。そんな違いが感じられるのも外資ならではで面白かったです。
(番外編)女性扱いしてもらえる
日本にいると正直自分が女性であることのメリットを感じた事ないですが、外国人男性はブスだろうが年寄だろうが、性別的に女と認識できる者に対しては基本的に優しくしてもらえるので個人的に感動しました。
ちょっと重いもの持ってたらすぐに迷わず助けてくれるし(日本人みたいに自分が助けるかどうかおろおろしない。)ちょっとよろけただけで3,4人位の男性がすぐにさっと寄って助けてくれます。勘違いしてはいけません。これは彼らの女性に対するマナー。自然な事。でも気分が良かったのは確かです(笑)
仲良くなったイタリア人シェフが
「女性と話してる方が、色々な話題に飛んでいて楽しい」
と言っていたのがとっても素敵でした。女性をリスペクトしてる感じがね。
デメリット
英語圏メンバーは殆どいない
私の部署の場合ですが、殆どのメンバーが非英語圏でした。
料理長がモーリシャス、そしてモルディブ、インド、トルコ人が多かったです。あとはアフリカ系、南米系、ヨーロッパ少し。
私はインドネシア人、インド人シェフと組んで働いてたのですが、最初はシェフの英語が聞き取れなくて(というかシェフの発音が悪すぎて)何をしてほしいのかわからなくて、よく一方的にキレられてました。
英語も文法もめちゃくちゃですが、皆態度は偉そうでした(笑)これは日本人は見習うべき。デメリットをあげるとすると、英語圏の人が話してるきれいな英語を聞ける確率は稀なので、本当に英語の練習になるかと言われるとそうでもないと思います(笑)
英語の練習の為にここに来たと言ってる日本人もいましたが、正直単語だけでも通じてしまうので、本当に英会話の練習になるのかと聞かれると正直ならないと思います。
ただ、英語環境には確実に慣れます!
英語で主張しないとカモにされる
何でも黙って従っていると、都合の良い様にこき使われたり、
「君ならできる。ポジティブに捉えて」とか適当な言葉でバイトなのに大変な仕事を任されてしまったりするので、無理なものは無理、主張しないといけないです。
私はシェフでもないのにいきなりポーチドエッグを作れ、と言われできるわけないだろ!と反撃したことがあります。無理強いもいいところです。
このホテルの中は完全に英語の世界なので自分で英語で戦わないといけないです。
そこが海外で戦い慣れてない日本人の難しいところ。
私も当時今よりもっと英語ができなかったので自分の主張を正しく伝えられなくて悔しい思いを何度もしました。英語ができないってだけでこんなにも無下にされるというか、いい様に扱われるのか、と。そしてもっと戦える英語力を鍛えよう!と思い今に至ります。。
外国人の性欲がうざい
これはこのホテルの名物というか・・シェフたちは大体家族を残して出稼ぎで働いているケースが多く、皆とんでもない女好きでした。
スノーボーダーやスキーインストラクターは欧米系が多く、若いのでチャラつくのはわかりますが、キッチンスタッフは皆結構なおっさんです。
特にトルコ人とインド人の女に対する好奇心と執着は恐ろしかったです。
実際スキーシーズンは全国から若い女の子が集まる為、彼らにとっては祭り。
実際、数人はナンパに成功し、夜中に部屋に連れ込み、カーテン越しに寝ている相方に気づかれない様むつみ合いをしていたり・・。
こんな中身がおっさんの私でさえ、2人の既婚者インド人にロックオンされ、必死に口説かれたりトルコ人のおっさんにどさくさ紛れに手を握られたり・・思いだしても苦さしかないです。対策としては彼らに不必要にへらへらと笑顔を見せない、親切にしない、料理を作ってもらっても過剰に喜ばない事です。
変な日本人に出会う
これは外資に限ったことではないですが。
やっぱり日本人の中には、日本社会では生きていくのが難しい様な癖の強い人はいましたね。特に年配の方にその傾向が強かった様に思います。
私も、チベット仏教を信仰してる、ダライラマ大好きな変な40代のおばさんと組むことになってしまい、毎回嫌味を言われたり勝手に嫉妬されたりものすごくやりにくかったことがありました。(毎年若い子を虐める有名な派遣ババアでした。)
余談ですがそれだけ宗教を信仰してるのに人を平気で虐めるという矛盾した行為に物凄く矛盾を感じました。
まとめ
英語を話したい人、外国人と触れ合いたい人にとっては刺激的な職場という事には間違いないです。
別に英語が話せなくても人間同士通じ合えば仲良くなれるし、相手も英語が第二言語なので心配しなくても1か月乗り越えれば何とかなります。
逆にトルコ人シェフの様に、英語が全く話せなくても海外で働ける人もいる事に勇気をもらえます。(笑)
英語が出来ない分はパフォーマンスでカバーして認めて貰う事も大事かな。
と言っても大それた事ではなく、言われた事を頑張ってたら大丈夫。あとはレストランの場合はスピードですね。
ぶっちゃけリゾバはどこに行ってもそれなりに大変なので、それをいい経験と捉えるか最悪!と捉えるかは人それぞれです。
私も色々な事がありましたが、結果的にはいい経験をしたと思っています。
この時にどんな逆境にも耐える力、英語で外国人と働いた経験は確実に今に活かされていると感じます。
海外就職前にこの経験ができて良かったと思います。
あと個人的にはワーホリを経験しないまま年齢が過ぎてしまったのでワーホリっぽい体験もできたのでよかったです。