2日目の朝、ヴィンセントが宿にやってきた。
ヴィンセントは、全体的に細長い青年だった。
紹介してくれた人が、最初オネエだと思っていた位、どことなく中性的な雰囲気。
彼はチェンマイの田舎の方からわざわざ私を案内するために来てくれた。
どこに行って何がしたいか、色々とパンフレットを見せてくれる。
チェンマイの観光のメインが、象。エレファントツアーだ。
象の背中に乗ったり、象のショーを見たりするらしいが、動物に恐怖心がある為、正直全く興味をそそられなかった。首長族を見に行くツアーもイマイチそそられなかった。
首長族は何かと売りつけてくるらしいし・・。
観光客ばかりのツアーにアジアの三十路女1人で参加しても浮くだろうな。。想像しただけで耐えられない。
私は悩んだふりをした末、エレファントは結構です。とヴィンセントに伝えた。
ヴィンセントは
「どうして?チェンマイでは象が有名だしきっと楽しめるはずだよ?」
そう言ってくれたが、いや、いいっす。象はいいっす。
丁重にお断りをした。
なんだ、このノリの悪い日本人女は。
そう思ったかもしれない。
チェンマイではあまり歩き回らずゆっくりと過ごしたいと思っていたので
とりあえず、、チェンマイの街を散策したい。
そう伝えた。
ヴィンセントは車でチェンマイ周辺を案内してくれることになった。
チェンマイの有名なお寺、ワットチェディルアンに連れて行ってもらい、やっとテンションが上った。
これは圧巻でした。
近くにお坊さんの学校もあるらしく、坊主たちが通る姿も見られました。
周辺の寺も回る事に。
1つすーごく気になった寺があったんですが。
このおじいさん、ホルマリン漬け?それとも蝋人形?
肌とか毛の生え際とかすごくよくできているので本物か蝋人形かきになって仕方なかった。調べたら蝋人形らしい。
位の高いお坊さんは蠟人形にされるんだね。
ちょっと見学をした後、
ランチタイムに。
チェンマイ名物 カオソーイを再び食べる。
ワットチェディルアン付近の店です。(店の名前忘れた)
ココナッツのカレー風味とモチモチの麺の食感が美味しかった。
今度はちゃんと美味しいものにありつけました。
私はその後、ドイステープに行きたいと思っていた。
正直、連れて行ってくれることを期待していたのだけど
ドイステープは山の上で遠く、お母さんの看病があるから、ということで
ドイステープ行きのソンテウ乗り場で彼とはお別れになってしまった。
なんだかあっけないお別れとなった。
さてここからは再び1人。
チェンマイの乗り合いタクシー「ソンテウ」は人が集まらないと出発しない。
シェアしてくれる人を待っていたけど、午後から行く人は
待てど現れず。
5月という、シーズンオフの影響もあったんだろう。
結局、
ソンテウを1人チャーターで高いお金を払ってドイステープへ向かう
という贅沢をしてしまったがこの選択は失敗だったなと思う。
予定を次の日の朝に回せば、誰かシェアできる人は見つかっただろうし、別にどうしてもその日である必要がなかったからだ。
オフシーズンに行く際は要注意です。
乗った瞬間に後悔したが時すでに遅し。(一瞬逃げてやろうかとも思ったけど。)
一人旅は凹んだ事が起きてもそれを話す事も慰めてくれる人もいない。
ちょっと辛い。
せっかくだから高台から見るチェンマイの景色を楽しもうと思ったが
高い金を払って来た後悔が押し寄せてきて少しテンションが下がってしまった。
良いとは聞いていたけどそこまで感動するものでもなかったかな。
商売サボり中の子ども達。
景色よりもお坊さんのタトゥーの方が気になった。
タイのお坊さんってスマホ持ってたりタトゥーしてたり、なんでもありなんかな。