バンコク2日目後半 ソイトワイライト通りへ向かう
夕方。アソーク駅にある、ターミナル21(大型商業施設)へ向かう。
この施設は空港のターミナルをイメージしているらしく、各階ごとにロンドンやサンフランシスコ、日本などの名前がついている。
この招き猫の前で待ち合わせ。
集まって夕飯を食べに行く。1人だと大勢で食べる料理が食べられないので嬉しい。
どうやらミウちゃんの提案で、焼き肉食べ放題を食べに行くことになっているらしい。
流石20歳女子大生。筆者との10年の差を感じる。
しかしこれから男たちの乱舞を見るのだから、肉でも食って精を付けた方が気合が入っていいかもしれない。
日本人街にある有名店へ移動するがあいにくこんな時に限って休みだった。
残念だが、その店が日本人向けの連れ込み宿の中にあることの方が気になった。
やはり未だにタイは日本人駐在員にとってのパラダイスなのかもしれない。
気を取り直して夜のタニヤ・パッポン通りへ移動。
10年前は昼間に通り過ぎただけで
「東京の歌舞伎町の10倍は危ない所だよ」と言われ近寄れなかったことを思いだす。
とにかく、客引きの女の子(&ニューハーフ)が店前に出すぎ!
店前に10人以上は立っている。ひまか?
こーゆ―ところで、はめ外す日本人キモいよねーと言い合っていたが、私たちもこれからゲイの裸を見物しにいくのだから、両成敗かもしれない。
タニヤパッポン通りを過ぎるとソイトワイライト通りという小さい通りが見える。
これがゲイの通りだ。
入っていくとイケメンでムキムキないかにもゲイや、全員白いタンクトップに半パンのゲイ達がニヤニヤしながら手招きしている。
写真左側手前はオープンバーなのだが、欧米人のおじいさんとおじいさんが購入したタイ人ゲイが酒を酌み交わしていた。この通り自体は凄く小さい。
トワイライト通りを中心に色々な店を覗いてみるが、正直、どこも怪しくて入れる雰囲気じゃない。一般人が入れる空気じゃないし、入ったらお金巻き上げられて最後な雰囲気・・・このとき、夜8時位に行ったのだがゲイショーが始まるのは大体10時。まだショーが始まるには早かったせいもある。
客引きのなかで印象的だったのが両腕にガッツリ入れ墨が入ったプロゴルファー猿みたいなボーダー柄のタンクトップを着たおっさん。(2回捕まる)
人は悪そうではないが、明らかに堅気じゃない。まあこんな所にいる時点で堅気じゃないんだが。
そのおっさんに連れられ店に案内される。
おっさんが通るときにゲイ達に何かタイ語で吠えていたのでおそらくこのゲイ通りの元締めかと思われる。
プロゴルファー猿と日本人女子3人。周りから見れば私たちは騙されている様に見えるのかもしれない。
猿に、見るだけでいいからと2階の店に案内された。上がったら最後だと思っていたので躊躇していた。それに、2階にある店はボッタクリ店も多いらしい。騙されるか自身が試される瞬間である。
予想以上のいかがわしさに、言い出しっぺの私は帰りたくなってきた。
しかし!世界各国を旅した経験を持つサリーは勇敢だった。
いかがわしいおっさん相手に交渉するし、ガンガン自ら店に入っていく。
本人曰く一応人柄はちゃんと見てるらしい。
しかしこの時、時間が早すぎた。
まだお客さんが集まっていない、人もまばらな店内に私達3人と、ゲイ数人でショーを始めた所で、気まずすぎる。
ゲイの乱舞は見たいが、もっと大勢の人達と共有したい。
そんな女子のわがまま故、結局猿を断って通りを進んでいった。
狭い通りを何往復もして最終的に決めたのは日本語カタコト話せるおっさんのとこ。
この人も怪しかったんだけど。
ショーは始まったばかりでお客さんも沢山入ってるという。
男見れる?と聞くと
「オンナ、オカマ、オトコミレマス」と言う。女とオカマは別に見たくなかったけど、男が見れるなら、と安心してしまった。
ドリンク付き500バーツを1人400バーツで値切って交渉成立。
すると会場までトゥクトゥクで移動するという。
トゥクトゥクで変なところに連れ去られる可能性だってある。
これにはちょっと躊躇したが不安と期待に胸を躍らせながらとにかく乗り込んだ。
5分ほどして薄暗いビルの前に止められた。
看板も何も出ていない。怪しすぎる。
サリーが会場の中を少し覗いて「大丈夫、人がいる」と聞いてようやく安心して中に入ることができた。
薄暗い会場の中、円形のステージの2列目に私たちは腰を下ろした。
疲れたのでここでいったん区切る。