みそっかすの放浪日記

みそっかすでも生きている!30代半ばの独身女のつぶやきをあなたに。

バガン→ヤンゴン 13時間の移動の後謎の穴の独房ですごした話

 

 

感動的な日から一夜明け朝4時45分に起き、ジャンさん達と一緒に朝日を見に行く約束をした。このホステルはサンライズやサンセットを見に行くツアーを無料でしている。というか、宿泊者同士が約束してみんなで行く感じ。

 

早朝のバガンもまだ真っ暗だったが皆起きてバイクを走らせていた。

バガンは道が舗装されていない場所も多いため道がガタガタ。

ジャンさんに必死でついていく私。

名もないようなパゴダへ入っていき、ここの頂上で朝日を待つと言う。

周りには私達以外観光客は誰もいなかった。

ジャンさん、どうやってここを見つけたんだろう。勝手に上っていいのだろうかと思いつつ、真っ暗闇で狭い遺跡の中をiphoneの光で上まで登っていく。

まるでインディージョーンズの冒険をしているような気分だった。

ここまで連れてきてくれたジャンさんに感謝だ。

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バガンの朝日

早朝のバガンは素晴らしかった。

まさにアメージング。

薄暗い中、

鳥やニワトリの鳴き声がそこら中から聞こえてくる。

どこからか、宗教音楽のようなものが流れている。

目の前に広がる光景は、今まで見たことのない、異国での朝の風景。

朝はこうやって始まるんだ。

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バガンに来て一番感動したのは夕方より朝だった。

やっぱり空は雲が厚く覆っていてとってもきれいな朝日を見れた訳ではないけれど、

バガンにやっぱり来てよかった。そう思えた。

 

宿に戻り、支度をする。

ジャンさん、フローラともここでお別れ。

私はヤンゴンへバスで戻る。

帰りのバスはミャンマー人が主に使うローカルバスだった。

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宿の前でとんでもない車を目撃。上の人ら大丈夫か?

 

ヤンゴンへ戻る

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写真を撮らせてくれた運転手さん。

男性のロンジー姿ちょっとかっこいい。

地面が赤いのは噛みたばこのあと。

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大音量で怪しい音楽とカラオケがエンドレスでかかっていて眠れない。

うるっさい!

途中途中で、大きな荷物を持ったミャンマー人が乗ってくる(商売?)

為荷物を運んだりしていて遅れる。

ミャンマー人はバスでゲロを吐く人が多いと聞いていたけど、私が乗ったときはそんなひとはいなくて良かった。

夕方の渋滞で更に遅れ、結局ヤンゴンまで12時間かかった。

その後タクシーで宿につくまでの時間合わせると13時間位・・。

流石に疲れ果てて風邪気味になった。

ヤンゴンで泊まった宿はここ。

www.booking.com

ダウンタウン近くにある宿。

ロナウジーニョ似の運転手さんがなかなか見つけられなくてグルグルした。

宿の周りは飲食店だし、何となく不潔な雰囲気。

ダウンタウンに出てみたけど暗い中びっくりするほど人がいた。

この日は具合が悪かったので、市場で買ったライチを食べて就寝。

ミャンマーらしいものもっと食べたかったなぁ。

 

部屋に入ると独房の様な暗い部屋。

ベッドに虫の死骸、おまけに壁の上部に変な穴が開いていて、余裕で虫が入る環境で落ち着いて眠れなかった。

シャワー室も不潔で必死で入った。

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謎の穴!!

朝のヤンゴンの風景(一部閲覧注意)

 

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あき竹城さん?

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無数の鳩!!キモイ!!!

 

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ドブ掃除をする人。

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とにかくキンキラ!

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名前忘れたけど、ダウンタウンから歩いたところにあるお寺。

 

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スーレーパゴダ。地元の人達が熱心に祈りを捧げていた。

私達は近寄りれない。

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ヤンゴンの朝を散策した後、バンコクへ戻った。

ここでバンコクに戻らずにもう少しヤンゴンをゆっくり見たかったなあ。

 今回はバガンしかゆっくり見れず、後悔が残ってしまったので、

次回は必ずミャンマー単体で旅をする!

そして社長になったアンアンに会いに行きたいし、助けてくれたお礼がしたい。

そのために、ミャンマーのお金は両替せずに財布にしまっておいた。

 

最悪な事に宿の前でペシャンコになったねずみ(また!)が死んでいた。

車に轢かれたのかな。びっくりしたけど、そんなの誰も気にしてなかった。

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 空港で出国手続きを済ませるととても寂しい気持ちが立ち込めてきた。

既にミャンマーが恋しくなっていた。

 

バガン2日目 見ず知らずの人に食事からお賽銭までおごってもらった運命的な話

初めての外国での深夜バスでの移動、地獄のような暑さ、泣いたり笑ったりで濃密な1日目が終了しました。

今回はバガン2日目です。2日目も色々ありました。

宿を移動する

 ジャンさんから、ラインがきた。

「よかったら、僕たちと食事しませんか」

正直今私がいるホテルはニャウンウーと言って散策の中心地から離れている為、

昨日散策した段階でちょっと遠いなぁと思っていた。

うーん、宿、移動しちゃおうかなあ。

でもたかが1日だけだしなあ。

私は優柔不断な上、選択してからもうだうだ悩んでしまう性格だ。

旅行の時間は有限なのに決められずにどんどん時間が過ぎていく。

まあ結局、寂しかった私は、ジャンさん達と交流した方が楽しそうだったので、

宿を移動することにした。

 

インワモーテルのスタッフの人は2日目の宿も泊まるか?とか、次はどこへ行くんだ、バスチケットは買ったか?など色々聞いてくれてお世話になった。

私が結局宿を移動する事にした時も、バスチケットを次に泊まる宿でピックアップしてくれるようにわざわざ手配してくれた。

申し訳なさを少し感じつつも宿へ移動。

 

2日目の宿はオステッロベロバガンという所。

www.booking.com

 

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この宿、宿泊してる人がほぼ欧米人!!

フロントの鼻ピアス、タトゥーのアメリカ人の女性が説明してくれるんだけど何となくしか聞き取れない!

ベッドもドミトリーのバックパッカースタイル。

オフシーズンで1800円ほどしたのでミャンマーの物価上昇は今後どこまでいくのやら。

 

欧米人ばっかりに囲まれると委縮してしまうダメな私。

やっぱりここに来たのは場違いだったのかも。

書いていても自分の優柔不断と決断力のなさには辟易するものがある。

 

とりあえず荷物を置いて出かけることにした。

 

宿の前にバイク屋があったのでそこで借りる。イワンモーテルの前のバイク屋さんよりもレンタルの値段は安いが、(2000チャット)

バイクが古い感じがする。ちょっとチンピラ風な少年たちがやっている店だった。

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  Thank you for your kindness

バイクはスピードも出ないし、調子が悪い気がする。

途中からとうとう動かなくなってきた。

その時、少年が近くに立っていて、少年がバイクの調子を見てくれ何とか直った(一時的に)

その時に私は聞いてはいけない一言を聞いてしまった。

「ここで何をしてるの?」

言った瞬間、彼らが大きな袋を持っているのが視界に入った。

あ、物売りだ。

少年たちは私が袋に興味を示したと思ったんだろう。

「絵を売っているんだ」と言った。

色んな人のブログで見た。絵を売る人がいる事を。

それを売ってくるという事を。

少年は絵を見せてきた。僕が描いたんだという。でもそれは嘘。

そこらじゅうで同じ絵が売ってるから。

私は「いらない、ありがとう」と言ってその場を去った。

 

すると少年はバイクで私を追いかけてきた。

もう1度少年は言った。「絵を見ないか?」

袋をあけてまた見せようとする。

困った・・。

私は「あなたの親切には感謝します。でも絵はいらない」

Thank you for your kindness.

これは山口百恵の「さよならの向こう側」でそのまま覚えたフレーズ。

こんなところで使う事になるとは。

 

そう言った瞬間、少年は私を睨みつけた。

どうして?親切のお返しに買ってくれてもいいだろう?

ここの人達には、親切にお金が必要なんだ。

 

私はバイクを走らせ逃げた。

睨まれた少年の顔が焼き付いて離れない。

買ってあげた方が彼の生活の為になったんだろうか。

でも結局買った所で元締めにわたるだけなんだろうか。

親切ってお金が必要なものなんだっけ?

 

また泣きたくなってきた。

バガンに来てから、日本ではごまかしてきた、自分の未熟で、嫌なところばかりが目について嫌になる。

 

再びシュエサンドーバゴダへ 

嫌なことはあったけど気を取り直そう。

サンセットをリベンジする為に、またシュエサンドーバゴダへ行った。

2日目のシュエサンドーパゴダ。

また、あいにく綺麗な夕日は見られなかったが、昨日よりかは景色を堪能できた。

 

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こーゆーのを精神状態がよくないときに見ると見るとマジでやりきれない。

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バッテリー切れ

バガンは日が暮れると一気に真っ暗になる為、帰りを急いだ。

辺りが段々と暗くなってくる。

そんな時、最悪なことにバイクがまた動かなくなった。

まさかバッテリー切れ?

焦れば焦るほどあたりが暗くなってくる。それに誰もいない!

パニックになった時

「ヘイ!」

道路のむこう側から声をかけてくる男女がやってきた。

 

 詐欺集団

この2人…ミャンマー人?

何か中国語っぽい言葉で会話してる。

男性が私のバイクを見たら、やっぱりバッテリー切れだった。

彼女が英語で通訳をしてくれた。

「バイク屋へ一緒にいくぞ」

バイク屋まで一緒に行ってくれると言う。

私は精神がこのとき結構パニック状態になっていた為また金を要求されることしか考えが及ばなかった。

「いや、いいです、大丈夫です。お金ないです。」

私は力なくそう言って逃げようとした。

騙される。

どこか連れて行かれる。

私がよっぽど動揺している様に見えたんだろう。

彼がiphoneの翻訳機能を出してきて私にこう告げた。

 

ミャンマーは貧しい国だけど私はお金はいらない。

 

その時、二人に対して申し訳ない事をしてしまったんだなと反省。

私がまだ警戒しているので、彼はバイク屋に電話し、すぐにここまで新しいバッテリーを持ってくるよう伝えていた。

 

バイク屋をまっている間、男性はミャンマー人、彼女は台湾人、二人は台湾で出会って一緒に旅行をしているという事がわかった。

私は本当に失礼だが、二人に騙されると思っていたので、先程のことを謝った。

二人は、良かったら一緒に食事しない?と食事に誘ってくれた。

 

行きずりの旅人と食事

バイク屋が到着。バイク屋の少年に彼はミャンマー語でちょっと怒っていた。

偶然出会った私達3人は一緒に食事をすることにした。

不思議すぎる。

 

男性の名はアンアン。女性はジェスティ。

アンアンは台湾で調理を勉強したらしく、7月に地元のマンダレー

ステーキハウスを開くらしい。

ジェスティは、会社を辞めて旅に出たらしく、1人旅は何回もしているらしい。

英語が正確に聞き取れないのであまり情報は定かではない。

 私達は筆談や、ジェスティに通訳になってもらい会話した。

アンアンは店に座るなり、スマホを自身のiphoneテザリングしてくれ、

何が食べたいか、飲み物はどうするか色々気遣ってくれた上、おごってくれた。

何でここまでしてくれるんだろう・・。

 

その後、あなたが良ければパゴダを見に行く?と夜のパゴダ散策まで誘ってくれた。

私1人だったら絶対に夜にパゴダを見に行くことなんてできない。

女の1人旅はやはり行動が限られてくる。

カモン!(俺についてこい)」と若干どや!な感じのアンアンに言われ

二人の後ろについてバイクを走らせた。

後ろでついていく私は夜のバガンが暗過ぎて運転するのは怖かったけど。。

それにさっき出会った人とこうして行動してるのがまだ不思議で

もしこの二人が悪い人達で、ここで殺されても暗闇でだれも気付かないだろうなとか

ぼんやり考えていた。

神のみぞ知る行動。まさに運任せ。

 

law ka nanda pagoda(ラウカナンダパゴダ)に到着。

暗闇に輝く黄金のパゴダ。ラウカナンダパゴダ。

観光客は殆どおらず地元の人がぽつぽついる位。

イラワジ川が近くにあり、風が気持ちいい。

風鈴のような、民族楽器の鈴のような、涼しい音色がどこかから流れてくる。

凄く幻想的だった。

 

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ミャンマーはタイと同じ上座部仏教の為、自分が産まれた曜日によって祭壇があり、祈る場所が違う。

私は水曜日。あとで調べたら水曜日は午前と午後にまた分かれるらしい。

何故水曜だけ?!

 自分の歳の数だけお釈迦様に水をかけたり。

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くるくる回る器にお金を入れる。

それぞれ、金運とか結婚運とかがあって器にお賽銭が入ると願いが叶うらしい。

ゲーセン感覚でやってみる。

そのお賽銭もアンアンが出しくれた。人のお賽銭ってご利益的にはどうなんだろう。

 

2人のお陰で夜のパゴダ散策という願ってもない体験ができた。

アンアンは本当に優しくて、帰りのビールとお菓子までおごってくれた上に

宿まで送ってくれた。

何でもアンアンが金を出してくれるのでそれだけで彼の事が好きになりかけた。

せっかくなのでもう少し話がしたくてあの欧米宿で一緒にお酒を飲むことに。

テラスには欧米人で席がうまっていた。

 欧米人がうじゃうじゃの宿にきた二人は少しびっくりしていた。

私もちょっと面喰ってしまった。

正直、英会話もまともにできないし、1人だったらこの環境はきつかったと思う。

1人じゃなくてよかった。(ブルソンちえみっぽく)

 

そんなこんなで夜が更け二人とはお別れした。

多分この出来事は一生忘れないと思う。

それ位、感動的な出会いで、自分にそんな事が訪れるなんて出発前は想像もできなかった。

旅の不思議さ、縁の不思議さを実感した夜だった。

 

バガン1日目後半 バイクに引きずられ物乞いにキレられ仏塔の頂上で号泣した話

こんにちは。おまつです。このみそっかす一人旅2週間が、もうすぐで丸一年前の出来事になります(笑)

記憶が薄れつつあるので早く書き上げねば。今回は4日間のミャンマー編です。ミャンマーは急遽ラオスから行き先を変えて選んだので詳しい情報を調べる時間がなかったのですが、こんなに刺激的で面白い国だとは思いませんでした。もっと滞在したかった。

と言うことで目次です。

一人旅に疲れてきてる頃です。

 

何もしたくない

この頃から段々1人旅に疲れてきていた。誰かと話がしたい。寂しい。

でも英語はできないし、話したくない。

何もかも面倒くさい。

何がしたいのか、もう決めるのも面倒くさい。

それに外は42度の殺人的暑さ。

出るのも嫌。

また物乞いに出くわすかもしれない。ああ面倒くさい。

でも、折角ここまで来たしホテルにいても、やることないし。

半ば強引に午後からまた外に出る事にした。

 

2回目のバイクは午前の試運転から少し慣れてきた。

とにかく周りはパゴダパゴダパゴダ!

時々、日本語で話しかけてくる輩を無視する。

誰が親切なのか、騙そうとしてくるのか、完全に疑心暗鬼となっていた。

そんな自分も嫌だった。

 

ぬるいシェイク

ずっと進んでいき、途中であまりにも喉が渇いたので休憩。

オールドバガンに入った所の村のカフェ。

家族経営で、そんなにスタッフはいらないだろうって位子どものウェイター?がいた。

コーヒーアイスクリームシェイクを注文。日本円で300円。結構いい値段・・。

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シェイク、ぬっる!!

アイスクリームシェイク、思ったのとだいぶ違った。全然冷えてない。

コーラとかにすれば良かった・・。

まあお客も誰もいなかったし、一人でのんびりできたからいっか…。

 

トイレを出た後ガタ!って音がしたのでまたねずみかと怯えてたら

リスだった!!ちょっとテンション上がった。

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夕日を拝む為、サンセットが見られる所で有名なシュエサンダーパゴダを目指し再出発。方向音痴な私は地図を持っていても道に迷う。

 

ここまで来られて・・・

シュエサンダーパゴダに行く前に、アーナンダ寺院に寄った。

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巨大なお釈迦様を前にして私は正座をした。

ちょっと心を落ち着かせよう。

「ここまで来させていただきありがとうございます」

心の中でお釈迦様との対話を試みる。

そう呟くと、涙が自然とこぼれてきた。

私ここまで1人で頑張ったなぁと、ちょっと感慨にふけってしまった。

お釈迦様の前では不思議と心が落ち着いた。

 

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あまりの暑さにバテてしまったのか、欧米人の女性が寝ていた。

 

 またバイクに引きずられる

またやってしまった。

バイクから降りようと思った時に、またアクセルを握ってしまい(アホか)

バイクに思いっきし引っ張られ道路のど真ん中で派手に転倒してしまった。

めっちゃ痛い。

車に乗っていた女性が降りて来て「大丈夫?」と手を貸してくれた。

もう情けなくて恥ずかしくてたまらなかった。

女性が「これ(バイク)は本当に危ないから、気を付けてね、降りる時は

ロックをかけるのよ」と親切に言ってくれたのだけど、

恥ずかしさとショックで小さい声で「イエス、ソーリー、サンキュ」とだけ言った。

 

転倒した瞬間のショックと、いい歳して何をやってるんだという情けなさ、

ミャンマーはわたしみたいに旅慣れしてない1人旅にはハードルが高い事とか、何で1人旅なんかしてるのか、とか、今までのうまくいかない事が一気にフラッシュバックして泣けてきた。

泣きながらとにかくシュエサンダーパゴダを目指してバイクを走らせた。

色々と感情と思考が崩壊していた気がする。

 

到着してから、絵葉書売りの少年に捕まった。私はその時も号泣しており、

無視していたが奴はそんな事はおかまいなしに絵葉書を売りつけてきた上、怪しい人気のない場所に連れて行こうとしてきた。

シュエサンダーパゴダの周りにはたくさんの子供たちが物売りをしている。

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おっぱらう気力もなかったので無視してパゴダに登った。

 

号泣しながら夕日を拝む

頂上付近には既に観光客が集まっていた。

 

雄大な景色、風、ほかの人達は写真を撮ったり、感想を言い合ったりして楽しんでいる。

カップルが風になびかれながら、抱き合って景色を見渡している姿を見て、虚しさを感じずにはいられなかった。

実際、こんな所まで来て素晴らしい景色を眺めているのに、全然感動しない。

何故だろう。わからない。思ったより感動できない。せっかくのミャンマーに感動できない自分にガッカリした。やっぱり旅の疲れなんだろうか。

まあそれでもせっかく来たし、カメラに景色を収めたり、全身タトゥーの面白そうな人がいたので話しかけて写真を撮らせてもらったりした。

でも気分は晴れない。

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しばらくしていると、日本語なまりの英語が聞こえてきた。

日本人のおじさんがいる。5日間ほど日本人と接してなかっただけで、日本語が懐かしく思える。

そのおじさんは陽気で欧米人とかいろんな人に話しかけていた。

「日本人ですか」

おじさんに話しかけてみた。

 

おじさんは同じ関西の人で、公務員を定年退職し、1人旅で東南アジアを回っているらしい。私は久しぶりに関西弁が通じる人と話をできた安心感から緊張が解け、おじさんの前で泣いてしまった。

ミャンマー来て1日目で何回泣いてるんだ。

 

おじさんは勿論びっくりしてた(笑)後で聞いたら私が失恋して旅にきたと思ったらしい。

「自分、女の子でミャンマー1人で来るって変わってんなあ。でもここで泣いた事も一生の思い出なるで~」みたいな事を言われてまた泣けてきた。

 

確かに振り返った時に、この2週間の旅でミャンマーが一番濃い旅になった。

日本で働いて食べてテレビ見て寝て終わった1日が、ミャンマーに来て、濃密度が全然違う。

 

夕日は雲がかかっていてきれいに見られなかったけど、散々泣いたからか、少し気分がすっきりしていた。

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右のお城みたいな建物が先ほどのアーナンダー寺院。

 

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遺跡をバックにめっちゃ絵になるドイツ人女性。

美人!手足長っ!

ドイツ人女性の撮影会となった。

ぶっちゃけ自分の写真より絵になる人を撮った方がいい。

 

スタイル悪い、チェンマイで買ったダサナップサック、首に手ぬぐい巻いたキノコ頭のアジア人・・。同じような恰好してても、こっちは寝間着にしか見えない。

先天的なものが違いすぎる、、

これは、モテないな・・。

 

帰りは、偶然おじさんと宿が同じだった為、おじさんと一緒に宿まで帰り、夕食もシェアさせてもらった。

ごはんがシェアできるって幸せだなあと思った。

 

 

そういえば、転倒した部分は大きな痣になっていたけど、骨折も打撲も腫れもなかった。轢かれることもなかった。日本では運が悪いとばかり思ってたけど、本当はそんなコトないんじゃないか。やっぱりここまで無事にこれたのは、何かが守ってくれてるのかなと思えた。スピリチュアルちっくだけど、素直に。

 

本当に色々と疲れた。濃い1日となった。

 

バガン1日目 バガンが暑すぎる 朦朧とした意識のなかでの散策

インワモーテルで朝ご飯。

このホテルは屋上で、バイキング形式で朝ご飯を食べる事ができる。

ホテルのスタッフのおばちゃん、若い女の子達が笑顔で挨拶してくれる。

それに皆英語上手!

おばちゃんが、フレンドリーに色々話しかけてくれたりして、温かい。

 

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ミャンマーは揚げ物が多い。野菜が奥の緑位しかない。女子の食事とは思えない。

目玉焼きはお願いしたら焼いてくれる。

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 真ん中のおばちゃんがセクシー(笑)

顔に塗ってるものは「タナカ」という、日焼け止めパウダー。

ミャンマーの文化風習となってる。

本当にこれで日焼け止めになるのかな。

こういう、自国にはない文化を目の当たりにした時、異国に来たんだなあという気持ちにさせられる。

 

朝食を食べた後、散策開始。

バガンを散策する方法は、タクシー、馬車、e-bikeという中国の電動バイクで散策する方法があるのだが、今回は貧乏旅行の為、e-bikeで散策。

ホテルの目の前にバイク屋さんがあり、すぐに借りられる。

 

e-bike初体験

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私は、運転免許は持っているけど、ペーパーで、正直原チャさえも日本で運転した事がない(笑)これ、ほぼ原チャだよね。

店の人の乗り方の説明は、いたってシンプル。

ストップは左握る。右でアクセル、ゴー!

 

これだけ!

躊躇していると、何で行かないんだ?という目で見てきたのでとりあえず発進してみた。思ったよりスピードが出て怖い!

 とにかく、安全運転で端っこを走ることにした。

バガンの道路は渋滞することもないし、スピード何キロまでとか何のルールもなくのどかなもんだ。

本当に街全体が、遺跡の街だけあって、仏塔(パゴダ)しかない。

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バイクを止めようとしたとき、鍵をロックせずそのままアクセルを握ってしまいバイクに引きずられバイクと共に転倒。

完全に自転車感覚で止めようとしてた。馬鹿すぎる。

30過ぎて転倒とかするとそれだけで泣きたくなる。

 

ここはタダじゃない!

その時にお土産屋さんの女の子に助けてもらったんだけど、助けた見返りに?お土産屋に連れていかれたので面倒だった。(ちゃっかりバッチを服につけられたし)

 

パゴダに入ったら入ったで女の子3人組に捕まり、

勝手に花を持たされ、「カミサマ、カミサマ(日本語)」と言いながら無理やり祭壇ぽい所に誘導された。

あ、ヤバイ、これお金取られるやつだ、と思い「NO Thankyou」と言うと

「ここはタダじゃない!!」と女の子ら激怒!

あんたらの方が神様の前で罰当たりやと思うけど・・

 

ネットで色々な人の体験を読んでいたけど、初めての物乞い体験は、1人で処理するのは結構面倒臭い。これもベタな話だけど、嫌でも目の前にすると、色々考えさせられてしまう。嫌な事も1人で処理しなければならない。

経験談を読むのと体験するのはやはり違う。

いい歳して、ちょっとのことですぐに疲れて凹む、自分のメンタルの弱さにも辟易してくる。

バガンには至る所に物乞いとか物売りの人達が潜んでいる。特にポツン、と人気のないパゴダで出くわすとちょっと面倒。日本から来たお気楽女が1人で来たらそりゃ恰好の獲物だろう。

ここの人達の親切に対して既に疑心暗鬼になってきていた。さっきまでミャンマー人いい人だ、とか思っていたのに、勝手なものだ。

 

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木登りする子供。妹らしき子が、可愛かったので撮ろうとしたら、

わたしを撮るならお金が要るわよ、と

おしゃまで言ったのか本気なのかがわからなかったので、結局撮らなかった。

 

それにしてもこの時期のバガンは暑かった。息をするのもやっとな位。持参した水は既にぬるま湯。正直、この時期に散策するもんじゃないな。42度だもんな。

 

あまりにも暑すぎて、一旦ホテルに戻ることにした。

部屋に戻ると、私が部屋に服を干していたことにスタッフの誰かが気づいたのか、ファンを回してくれていた。